2021.10.27
おおさか調査委員会 編集部

子育てしていると、あらゆる出費が増えますよね。衣食住にかかる費用や教育費を考えると、頭が痛くなるパパやママも多いのではないでしょうか。

そんな子育て世代の経済的負担を少しでも緩和するために行われているのが、大阪市の給付・助成金制度です。

今回は、大阪市在住の子育て世帯を応援する代表的な6つの制度をご紹介します。

出産育児一時金

まず1つ目は、大阪市に限らず全国の市町村で実施されている出産育児一時金です。大阪市では、以下の対象者に出生児1人につき420,000円を支給しています。

  • 大阪市の国民健康保険に加入している
  • その他の健康保険から出産一時金を受給していない

なお、出産育児一時金は、流産や死産であっても、妊娠85日を超える出産であれば支給の対象になります。

また、産科医療補償制度に加入していない医療機関にて出産された場合には、404,000円の支給になることを覚えておきましょう。

出産育児一時金(大阪市)

こども医療費助成

子ども医療費助成は、大阪市在住の0歳から18歳までの子供がいる世帯を対象に実施されています。経済的負担を少しでも緩和するための医療費負担をサポートする制度です。

現在は知事をされている吉村洋文さんが、大阪市長に就任した際に、入院・通院ともに子供の医療費は実質無料となりました。

ただし、大阪市のサイトにも記載があるように、医療機関を受診した際には窓口にて1日500円の自己負担があります。3日目以降は負担がなくなりますが、事務手数料として必ず発生する費用となるので、この点だけ覚えておきましょう。

また、子ども医療費助成は次の2つに注意が必要です。

  1. 保険適用外は対象外
  2. 中学校1年生以上の子供がいる世帯は所得制限がある

健康保険が適用されない健康診断費用や差額ベッド代に関しては、子ども医療費助成が利用できません。さらに、中学校1年生以上の子供がいる世帯は、扶養人数に応じた所得制限があります。

詳しくは、大阪市のサイトを確認しましょう。

こどもの医療費を助成します(大阪市)

児童手当

児童手当は、中学生までの子供がいる世帯を対象に支給されますが、金額は年齢によって次のように異なります。

  • 0〜3歳未満 → 月額15,000円
  • 3歳〜小学生 → 月額10,000円(第3子以降は月額15,000円)
  • 中学生 → 月額10,000円

ただし、所得制限額が限度額以上の場合は、特例給付が適用されて月額5,000円になります。

参考:児童手当(大阪市)

タクシー給付金(多胎児家庭外出支援事業)

タクシー給付金は、双子や三つ子の子供がいる世帯が対象になります。このような制度が行われているのは、ベビーカーを利用する年齢層の双子や三つ子を養育している家庭において、公共交通機関を利用する際の乗り継ぎ等による、身体的負担が大きいからです。

なお、タクシー給付金は保護者が双子や三つ子とタクシーを利用した際に500円の給付券を1枚使えるものになります。1回の乗車につき上限は1枚となるため、500円もしくは初乗り運賃のみが助成されると覚えておきましょう。

対象となるのは、大阪市在住の0歳から2歳までの双子以上を養育している保護者です。

大阪市多胎児家庭外出支援事業

ひとり親家庭医療費助成

1人親家庭医療費助成は、いわゆる「シングルマザー」や「シングルファーザー」と呼ばれる1人親家庭を対象とした助成金制度です。

医療機関を受診した際には、養育者とその子供(18歳まで)の医療費負担が実質無料になります。(2日を限度に1日500円の自己負担金あり)

なお、こちらの制度も「子ども医療費助成」同様に保険適用外は対象外になります。所得制限も設けられているため、詳細はお住まいの自治体にご相談ください。

大阪市内にお住まいの方は大阪市ホームページ「ひとり親家庭等の医療費助成」で確認することができます。
参考 ひとり親の方への金銭的支援(大阪市)

大阪市以外の自治体でも実施している場合があります。お住まいの自治体にお問い合わせください。

分譲住宅購入融資利子補給制度(大阪市新婚・子育て世帯向け )

分譲住宅購入融資利子補給制度は「住宅金融支援機構」または、銀行などの「民間金融機関」で初めて住宅ローンを組んだ際に、利子の一部を助成してもらえる制度です。

支給内容は、以下となります。

『対象となる世帯の住宅ローンの年末残高(2000万円上限)× 融資利率(年0.5パーセント上限)の利子補給(年間最大10万円)を、最長5年間行います。』
引用元:
https://osaka-city.mamafre.jp/archives/service/bunjyojyuutaku-konyu-hojyo/

申し込むための資格や条件などは、のサイトに詳しい記載があります。興味のある人は、ぜひ確認してみてください。

まとめ

今回は、大阪市で受けられる便利な給付・助成金制度をご紹介しました。本記事内でピックアップした給付・助成金制度以外にも、大阪市には子育て世代に役立つ支援サービスがたくさん存在します。

適用するための条件は項目によって異なるため、大阪市のサイトをチェックしてみてくださいね。

大阪市以外の方も、お住まいの自治体や、地域の民生委員などに相談してみましょう。自治体ごとに支援やサポートが用意されていることがあります。