ベーシックインカム、ベーシックサービスって何のこと?
実現すると私たちの生活はどうなるのでしょうか?
ベーシックインカムが実現されると…
ベーシックインカムが実現すれば、一定の収入が保障されますので、生活にかかるお金の心配する必要がなくなります。ですから、がむしゃらに働く必要がなくなり、また不当な労働を強制されても拒否できます。
しかし、ベーシックインカムを実行するには、大きな財源が必要です。
例えば、「最低限度の生活を保障する」ために支給されている生活保護の給付水準は月に約12万円。もし、国がすべての国民に月12万円ずつ配ろうとすると、毎年約180兆円必要です。
ピンとこない額ですよね。これは日本の国家予算の1.8倍。この財源をいったいどこから持ってくるのか。もし、これを消費税で賄うのであれば、消費税率は64%にしないといけません。
月8万円にするとしても120兆円、消費税にしたとしても50%近くにもなりますので、実現できるとは思えませんよね。
ベーシックサービスが実現されると…
では、ベーシックサービスはどうでしょう。
ベーシックサービスとは、必要な人だけ必要なサービスが受けられるとするものです。
例えば、高齢者には介護サービスを、子育て家庭には教育を無償で受けられるようにすることで、社会の不安を解消しようというものです。
例えば、ベーシックサービスの無償化、つまり、医療、介護、教育、障害者福祉の自己負担をゼロにするには、いくらお金がかかるでしょう。
教育でいうと、給食費や学用品費、修学旅行の積立金、また保育士さんや介護士さんの待遇問題の解消(給料の引き上げ等)などもひっくるめて消費税を16~19%にすれば実現できるとする研究があります。
もちろん、どういうサービスを実現するかによって必要な額は変わりますが、貯蓄がなくても、介護や教育が受けられるという安心を得られるというメリットがあると言えます。
まとめ
ここでは、ベーシックインカムとベーシックサービスの違いについて調べてみました。
ベーシックインカムで月に数万円もらえるかも知れませんが、お金がないとサービスが受けられない社会がいいか。それともベーシックサービスでお金はもらえないけど必要な時に必要なサービスを受けられる社会がいいのか。
選択肢はもちろんこの2つだけではありませんが、もしかしたら2021年中に行われる衆議院選挙でこのことが問われるかもしれません。
いずれにしても、どのような社会にめざすのか、決めるのは、あなたです。