2021.09.28
おおさか調査委員会 編集部

少子・高齢化と人口減少の加速、そして経済の長期停滞―。また働くひとの給料が全体的に低所得化するなど、生活不安の解消が求められています。

一方で、新型コロナウィルスの蔓延が止まらないこの社会において、コロナが日本社会の問題を炙(あぶ)り出したと言う方もいます。

誰もが安心して働き、暮らしていける社会にするためには、社会保障や税制をどのように変えるべきなのかが問われています。

そんな中、最近よく聞く「ベーシックインカム」「ベーシックサービス」。これっていったいどんなものなんでしょう?

単純に言うと、

まず、ベーシックインカムとは、
所得制限をつけず、すべての人に定期的に一定のお金を与える政策のことです。昨年、政府は新型コロナウィルス対策として「特別定額給付金」を全国民に配りましたが、これもその1つだと言えます。

次に、ベーシックサービスとは、
所得制限をつけず、すべての人に医療や介護、教育といったサービスを平等に配るようにする政策のことです。

ちなみに、どちらも「ベーシック」という単語を冠していますが、ベーシックとは「基本的なこと・初歩的なこと・必要最小限であること」という意味ですが、ここでいうベーシックとは「所得とは関係なく、誰もが受益者になれる」という意味です。

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実現すると私たちの生活はどうなるのでしょうか?
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