REAL OSAKA(リアルオーサカ)衆院選候補者アンケートを勝手に分析してみた。
2021衆院選 立候補者アンケートが実施されました
昨年、大阪市民が立ち上げた政治団体REAL OSAKA(リアルオーサカ )をご存知でしょうか。
詳しくはこちら:REAL OSAKA(リアルオーサカ)〜REALにはなそうOSAKAのみらい〜
2021年10月31日に行われる第49回衆議院選挙で立候補予定の大阪府の小選挙区(大阪1区〜19区)予定候補者全員にアンケートを行っています。
REAL OSAKA 衆院選 立候補者アンケート集計結果
(※表示に時間がかかる事がございます。ご容赦ください。)
その内容は大阪の地方自治について、そして近年話題の「SDGs」や、いまだ私たちを脅かす「新型コロナウイルス」を中心に問われたもので、興味深いテーマとなっております。その結果を、私たちおおさか調査委員会が分析してみました。
政党別アンケート回答率
まず、アンケートを実施したのは69人で、回答があったのは38人。政党別の内訳は次のとおりとなっています。
政党 | 回答者数/立候補者数 | 回答者率 |
---|---|---|
自由民主党 | 9/14名 | (64.28%) |
日本維新の会 | 0/16名 | (0%) |
立憲民主党 | 13/13名 | (100%) |
日本共産党 | 12/12名 | (91.67%) |
公明党 | 0/4名 | (0%) |
れいわ新撰組 | 3/3名 | (100%) |
社会民主党 | 1/1名 | (100%) |
無所属を含むその他 | 0/5名 | (0%) |
残念ながら、日本維新の会と公明党の方々からご回答はいただけていないようです。
新型コロナウイルスに関する考え方は?
Q1ではまず、新型コロナウイルスに関する設問でした。
Q1. 大阪においては、とりわけ第4波では多くの死亡者と重症者を生み、「医療崩壊」と言われるほどの大きな影響を市民生活に与えました。あなたは、コロナ収束後の大阪に必要な対策・措置は何だとお考えですか?以下の中から3つを選んでください。
① Go To Eatなど飲食業支援
② インバウンドを取り戻すための観光キャンペーンの強化
③ 文化や芸術を中心とした新たな観光ツーリズムの構築
④ 雇用の安定・拡大と賃金の底上げによる暮らしの安定化
⑤ 医療・保健体制の再構築など感染症対策の強化
⑥ 公を中心とした医療・保健など福祉基盤の整備(公立病院の拡大、保健所・保健師の拡充、検査・検疫体制の充実など)
⑦ 失業・所得減に対する所得補償の拡充
⑧ その他( )
結果は、政党を問わず、④、⑤、⑥が圧倒的な回答数を得ていました。コロナ禍が長引く中、まずは危機に対する備えを十分に行うべきと考えている候補者が多い傾向が見られました。
回答数の傾向
選択肢 | 回答数 |
---|---|
① Go To Eatなど飲食業支援 | 0 |
② インバウンドを取り戻すための観光キャンペーンの強化 | 1 |
③ 文化や芸術を中心とした新たな観光ツーリズムの構築 | 3 |
④ 雇用の安定・拡大と賃金の底上げによる暮らしの安定化 | 28 |
⑤ 医療・保健体制の再構築など感染症対策の強化 | 23 |
⑥ 公を中心とした医療・保健など福祉基盤の整備(公立病院の拡大、保健所・保健師の拡充、検査・検疫体制の充実など) | 31 |
⑦ 失業・所得減に対する所得補償の拡充 | 18 |
⑧ その他( ) | 3 |
アフターコロナの大阪についての考え方は?
次にコロナ収束後(アフターコロナ)の大阪は、どのようなまちを目指すべきかという設問です。こちらは以下から1つ選択式となっていました。
Q.2 またコロナ後、大阪はどのようなまちを目指すべきだとお考えですか?
① 首都圏のバックアップ機能を持つまち
② 首都・東京と対抗できるまち
③ ICTなど高度な新技術を活用したスマートシティ
④ 文化や芸術など近世から続く大阪の社会資源を活かしたまち
⑤ 中小企業等の技術を活用・集積した独自性のあるまち
⑥ 教育・医療・福祉など暮らしを重視したまち
⑦ その他( )
回答数の傾向
選択肢 | 回答数 |
---|---|
① 首都圏のバックアップ機能を持つまち | 3 |
② 首都・東京と対抗できるまち | 0 |
③ ICTなど高度な新技術を活用したスマートシティ | 4 |
④ 文化や芸術など近世から続く大阪の社会資源を活かしたまち | 6 |
⑤ 中小企業等の技術を活用・集積した独自性のあるまち | 8 |
⑥ 教育・医療・福祉など暮らしを重視したまち | 14 |
⑦ その他( ) | 2 |
これは少しバラついているものの、⑥、⑤、④の順となっていました。大阪の文化や歴史などの財産を活用しながら、まちづくりをすべきという回答が多く見られました。
カジノ・IR・万博に関する考え方は?
Q3では、万博、IR、カジノについての設問でした。まずは、回答があった政党別に、賛成・反対の傾向を分析したところ、以下の様子が見られました。
万博開催について 賛成or反対
政党 | 回答傾向 |
---|---|
自民党 | 賛成 |
日本共産党 | 無回答 |
れいわ新選組 | 反対 |
立憲民主党 | およそ半々 |
賛成:14票 | 反対12票 |
賛成がやや多くなっていますが、記載の回答内容からすると、反対が多い傾向が読み取ることができました。
とりわけ、舞洲での開催は環境や防災の観点から、またインフラ整備に膨大な費用ががかることに危惧する回答が賛成・反対ともにありました。
IRについて 賛成or反対
政党 | 回答傾向 |
---|---|
自民党 | 賛成 |
日本共産党 | 反対 |
れいわ新選組 | 反対 |
立憲民主党 | 反対 |
賛成:7票 | 反対26票 |
カジノについて 賛成or反対
カジノに関して、賛成と答えた候補者は、わずか4名でした。
このアンケートに答えてくれた方々のほとんどは、IR・カジノ誘致を望んでいないという回答となっていました。
このアンケートに答えてくれた方々が衆議院議員になった際には、大阪にカジノは来ない可能性が高いという結果となっています。 だとすると、万博開催予定地の舞洲は、万博の終了後はどうなってしまうのでしょうか…?