2021.07.15
おおさか調査委員会 編集部

1日7時間授業、土曜日登校、夏休み短縮…

大阪市の公立小中学校の保護者の皆さん、例年通りの夏休みを迎えられていますか。短縮されていませんか。あるいは、この暑い中、お子さんが土曜授業に行ったり、1日7時間授業を受けたりしていませんか。

「うちの学校はそんな事はない」という方にも、2学期以降に、そんな過密スケジュールがやってくることでしょう。それも、大阪市だけ。

思い出すのが、今年の4月の緊急事態宣言発令時。大阪市の松井市長は、いち早く「原則オンライン授業を実施する」と表明。他市が、感染対策を強化しながら通常授業を維持したのとは対照的でした。

しかし、実際には一部の先進校を除いてはオンライン授業をする準備は整っておらず、現場は大混乱。オンラインとは名ばかりで、プリント学習が中心にならざるを得ませんでした。

この混乱については、現役の校長が実名で松井市長に提言書を出したことなど、世間の関心事となりました。令和3年の5月24日、大阪市の多くの批判を受け、通常授業を再開することとなったのですが、これで問題は終わりませんでした。

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大阪市のオンライン学習は文科省に認められなかった
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