「都構想」「IRカジノ」の次は「国際金融都市」!?「国際金融都市」で大阪は成長するん?
大阪の打ち出した「国際金融都市構想」とは
大阪府のホームページに「国際金融都市OSAKAの実現に向けた取組み」というページがあり、そこにその目的が書かれています。
なぜ、国際金融都市をめざすのか
・国際金融をめぐる情勢を踏まえ、「経済の血液」とも言われる金融を活性化し、世界中から投資を呼び込み、ビジネスチャンスを生み出すことで、大阪のさらなる飛躍へつなげていくことが必要です。
・充実した都市インフラや世界を惹きつける多彩な文化といった強みに加え、万博開催や健康医療産業拠点の形成といったポテンシャルを活かし、大阪独自の個性・機能を持った国際金融都市の実現をめざします。
国際金融都市OSAKAの実現に向けた取組み https://www.pref.osaka.lg.jp/kikaku/osaka-kokusaikinyu/
ちょっとよく分からないですね。
国際金融市場が盛り上がったとして、医療や文化と関係があるのでしょうか?国際金融市場が盛り上がると、「誰の」ビジネスチャンスが広がるのでしょうか。
パソナへの「業務委託」が早々に決定。大阪の「国際金融都市構想」とは
大阪の国際金融都市窓口、パソナが運営へ
大阪府は15日、国際金融都市構想の一環として設置を予定する、金融や生活面での相談にワンストップで応じる窓口の運営事業者を、パソナグループ子会社で人材派遣のパソナに決定したと発表した。海外企業や外国人投資家からの問い合わせに英語で対応する業務を主に想定する。年内にも大阪市内に窓口を設ける。
日本経済新聞(2021年11月15日)
国際金融都市の定義がされないまま、また議論も検討もされてない中、パソナへの業務委託が決定する前のめりに違和感を感じます。
コロナ禍の中、ここにリソースを割くのか?という議論もあるでしょう。
また、「国際金融都市」の実現をめざすため事業連携協定として、SBIホールディングス株式会社などとも早々に提携しています。
参考リンク:事業連携協定について―大阪府(2021年9月17日)
営利企業と組む前に、まず国際金融都市というもの自体についての議論がなされるべきではないでしょうか。
また選挙の争点となってきた事実もなく、その功罪の議論や、府民のコンセンサスを得ないままに、なし崩し的に進めていいものなんでしょうか。